タニマチ募集について

コロナで副業も暇です。昼は工場の仕事。夜はスナック。奨学金を早く返済したいので夜も頑張って働いていたのにお客さんがこないせいでほとんど稼げない。タニマチ募集したいけれどコロナのせいでタニマチ募集できる状態でもないし嫌になります。
ある日、スナックで働いていると見覚えのある人が来店しました。よく見ると昼に働いている工場長でした。さすがに夜の仕事をしていることは言ってないので工場長に会う方がまずいと思った私は店のママに理由を言ってその席に座らないように頼みました。ところが、工場長が私に気づいてしまいその席に座ることになってしまいました。
タニマチとは何かを理解してお金を支援してくれる人を見つけました
「君、花田さんだよね。まさかここで会うとは思ってもいなかったよ。」「ちょっとお金に困っていて、夜スナックで働いています。」
「お金に困っているなら言って。助けてあげるから。従業員が困っていたら助けてあげたいしね。」思いがけない言葉に驚いた私は何か魂胆があるのではと思ってしまい素直にその話を聞き入れることが出来ませんでした。「警戒しなくていいよ。君は仕事を本当に頑張っているし、働きすぎて体調壊されたら大変だからね。」私はその言葉に甘えました。
それからは工場長と昼に会うと前よりも親しく話しているせいか周りから付き合っているのと噂が出るようになったり、夜では周りにタニマチ募集していたと思われていたみたいでいい人に出会えて良かったねと言われますが、タニマチ募集はしてないけれど工場長の優しさに少しずつ好意を感じるようになっていました。
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